矢ばなの里

           

 

 

 

 

                      


桜:品種の決定までの経緯

1.ソメイヨシノ

 

桜といえばソメイヨシノですが、当初からソメイヨシノは植えるつもりは無く、他の桜の名所との品種での差別化をタカトウコヒガンザクラで打ち出したいという思いがありました。しかもソメイヨシノは桜の伝染病である『てんぐ巣病』に特に弱く、現在その防除できる薬剤はなく伐採しか方法が無いということでした。

 

2.タカトウコヒガンザクラ
  

これまで日本3大桜名所として有名な長野県伊那市高遠町の高遠城址公園には3度、桜の時期に訪れています。ここの桜はそれまで見てきた何処の桜より印象深い桜でした。当初 、今回の桜植樹計画の第一条件としてタカトウコヒガンザクラを植えたいという想いがありました。今年も訪れていろいろ調べていくうちにタカトウコヒガンザクラは普通のコヒガンザクラ とは別の亜種「タカトオコヒガンザクラ」と学術名を持つ独自の品種で、高遠町から門外不出の品種であることが分かりました。この品種は手に入らないことが分かり断念しました。

一般的なコヒガンザクラはどちらかというと小木で雪の多い当地には向きそうにありませんので諦めました。

 

2005.4.に訪れた時の高遠城址公園

 

2006.4に訪れた開花前

 

3.越の彼岸
 

 

 

そこで日本花の会に相談、当地が湿雪の重たい豪雪地帯であることを説明してよい品種が無いかを相談したところ、富山県の花で、自生地では県天然記念物に指定されている越の彼岸を紹介されました。コヒガンザクラの花に近い桜で近県富山で育っているので雪にも強いでしょうと言うことでした。富山県の高岡古城公園に植えられているということでした。

桜の時期が終わった7月初めに高岡古城公園まで越の彼岸を見学に行きました。この公園に植えられている桜」は圧倒的にソメイヨシノが多く越の彼岸はまだ若い木が街路樹や公園の一部に植えられている程度でした。

古城公園の越の彼岸を見て一番気になったのは枝の折れ方でした。越の彼岸は樹形は杯型ですが、枝が分かれている部分で裂けた木が多く、雪に弱いという印象を持ちました。それに比べ付近のソメイヨシノは被害が少ないようでした。

 

2006.07に訪れた高岡古城公園

 

4.桜・神代曙ジンダイアケボノ
 

 

 

また、品種で振り出しに戻ったことで新たな品種探しをすることになりました。越の彼岸の枝の折れ方から木の樹形は杯形よりソメイヨシノと同じ傘形の中から選ぶことにしました。

そこで目に留まったのが『神代曙』です。この品種はソメイヨシノと同じオシマザクラとエドヒガンを親にもつ交配種花は中輪、一重咲きで淡紅色。開花期は4月上旬。ソメイヨシノよりもてんぐ巣病にかかり難い。‘染井吉野’と比べると小枝や葉っぱに香りがあって、お花はやや小降りだけど、サクラ‘染井吉野’よりも一カ所に固まって咲く傾向があり、花びらの先の方が紅色が濃くて、永く色褪せない特徴があります。濃い花色をしています。ソメイヨシノ系です。

この品種まだ近隣地域には少ない品種でた名所と差別化を目指すには良い品種だと思いました。花も彩が豪華なようです。

桜:神代曙(日本は名の会より)

ソメイヨシノと同じ親のオオシマザクラとエドヒガンの交配種です。
花は中輪、一重咲きで淡紅色。開花期は4月上旬。ソメイヨシノよりもてんぐ巣病にかかり難い。サクラ‘染井吉野’と比べると小枝や葉っぱに香りがあって、お花はやや小降りだけど、サクラ‘染井吉野’よりも一カ所に固まって咲く傾向があり、花びらの先の方が紅色が濃くて、永く色褪せない特徴があります。濃い花色をしています。ソメイヨシノ系です。

 

 最終的に植樹品種を『神代曙』に決定して日本花の会に120本の苗を7月に発注しました。

 

最終更新日 : 2015/10/19